ライターはポートフォリオで受注率2倍!初心者向けの実績の作り方や実例を大公開

ライターのポートフォリオは、これまでのライターとしての経歴や実績をまとめたページのことです。

ライターはポートフォリオを持っておくことで、案件の受注率やクライアントからの信頼度が上がります。

とはいえ、フォーマットや書く内容がいまいちわからない方も多いはず。特に、未経験の初心者ライターさんは、ポートフォリオなんて作れないと思っているかもしれません。

そこで本記事では、ライターのポートフォリオの具体的な作り方や未経験者のアピール方法を徹底解説!

ライター歴6年目の私が、普段使っているポートフォリオも大公開します。この記事を読めば、魅力的なポートフォリオを作れること間違いなし!

目次

ポートフォリオとは?ライターに必要?

ポートフォリオは、自身の経験やスキル、作品などの実績をまとめたものです。

デザイナーなどのクリエイターだけでなく、ライターも執筆した記事や実績を載せることで、クライアントにしっかり自己アピールできます。

まずは、ライター向けポートフォリオとはなにか、ライターに必要な理由を詳しく紹介します。

ポートフォリオとは

ポートフォリオは、自身のスキルや実績をアピールする作品集です。特に、ライターのポートフォリオは以下の情報が載ったページを指します。

  • 学歴や職歴
  • 具体的な経歴
  • 執筆ジャンル
  • スキルや使用ツール
  • 実績がわかるURL
  • 担当したメディア名や成果
  • 受注料金
  • 納期の目安
  • 稼働時間など

特徴は、履歴書や職務経歴書よりも具体的に実績を示し、さらに納期や稼働時間なども記載されているところです。

つまり、クライアントが一目見れば、どんなライターかわかるのがポートフォリオといえますね。

特に、フリーランスや副業ライターのポートフォリオは名刺代わりにも使えます。

ライターにポートフォリオがいる理由

ライターにポートフォリオが必要な理由は、次の3つです。

  • たくさんの案件に応募する際の手間を省ける
  • 必要な情報を漏れなく伝えられる
  • 未経験でも案件をゲットしやすくなる

ポートフォリオがあれば、ライターとしての仕事をゲットしやすくなります。また、クライアントからの評価や印象にもつながるので、初心者ライターこそポートフォリオを作るのがおすすめです。

たくさんの案件に応募する際の手間を省ける

ポートフォリオが1つあれば、案件に応募する際にいちいち実績やスキルを伝える文章を考えなくて済みます。

ライターの多くの案件では、応募時にポートフォリオの提出が必要になります。実績を伝えられれば、ポートフォリオのページを送る必要はありません。

しかし、案件ごとにいちいちポートフォリオを書くのは非効率的です。文章をコピーすればいいと思うかもしれませんが、量が多すぎてクライアントが読む気をなくすことも。

そんなときにポートフォリオがあれば、URLを1つ貼るだけで自分の実績やスキルをクライアントに伝えられます

URLを貼るだけでいいので、すっきりとした応募文の中に自分のアピールポイントをしっかり詰め込むことが可能です。

必要な情報を漏れなく伝えられる

ポートフォリオは経歴や実績だけでなく、使えるツールやスキル、執筆経験のあるジャンルなどを漏れなく伝えられます。

クライアントが知りたかった情報以上のことを伝えられるのがポートフォリオの魅力です。

例えば、リライトの経験があれば、ライティングの案件を募集していたクライアントがリライトで採用してくれることがあります。

私はポートフォリオがない時代、毎回実績を文章で打って応募していました。しかし、1つ1つの案件に合わせて内容を変えるため、送ったあとに「あれも書けばよかったな・・・」と後悔することも多かったです。

未経験でも案件をゲットしやすくなる

ポートフォリオが1つあるだけで、ちゃんとしたライターに見えます。自分のことを1つのページにまとめられることを証明できるからです。

特に、未経験や実績の浅いライターさんは、ポートフォリオを作るだけで受注率が一気にアップします。

実際、私もポートフォリオのページを作って以降、受注率が2倍に跳ね上がりました。未経験者OKの案件はもちろん、経験者優遇の案件も取れるようになりました。

そのため、これからライターを始める方や実績がまだない方こそ、ポートフォリオを作るのがおすすめです。

未経験でもWebライターで稼げるのか不安な方は、次の記事がおすすめです。未経験でもライターになれる理由や気をつけるポイントを詳しく解説しています。

ライターがポートフォリオを使うシーン

ライター ポートフォリオの活用シーン

ライターがポートフォリオを活用できるシーンは、主に次の4つです。

  • 企業に直接営業をかけるとき
  • 就職や転職活動で企業に応募するとき
  • クラウドソーシングで案件に応募するとき
  • ブログやSNSから仕事をゲットしたいとき

ポートフォリオは、基本的に仕事をゲットするときに活躍します。

ここからは、ポートフォリオを使う具体的な場面を詳しく紹介します。

企業に直接営業をかけるとき

ポートフォリオは、フリーランスなどでライターの仕事を取る際に役立ちます。フリーランスだと、募集が出ていない企業に直接営業をかけることがあります。

元々募集していない企業に応募するなら、ライターとしての実績をしっかり見せないといけません。なぜなら、元々採用枠がないところに応募するからです。

魅力的なポートフォリオがあれば、元々ライターの採用を考えてなかった企業側も考えてくれる可能性が上がります。

企業側は、問い合わせ内容を1つ1つていねいに見る時間がなく、長々と文章を書いてもスルーされることも多いです。

しかし、ポートフォリオのURLさえ貼っておけば、気になる担当者だけが見てくれます。

就職や転職活動で企業に応募するとき

ポートフォリオはフリーランスだけでなく、就職や転職活動でも使えます。ライター系の書類選考では、ポートフォリオの提出を求められることがほとんどです。

今からポートフォリオを用意しておけば、いざライターやWeb系で就職したい際にすぐに提出できます。

転職活動では職務経歴書や履歴書の作成、面接対策などやることが多いので、事前にポートフォリオを用意しておくのがおすすめです。

クラウドソーシングで案件に応募するとき

ポートフォリオはクラウドソーシングを使って副業でライターとして働くときにも利用できます。

クラウドソーシングでは、プロジェクト単位や単発での案件も多いです。しかし、どんな種類の案件だとしても多くの場合、ポートフォリオの提出が求められます。

なければ出さなくてもいいとするクライアントもいますが、ポートフォリオを出しておくことで採用率が一気にあがります。

特に、クラウドソーシングは初心者や未経験者のライターが多いです。ポートフォリオを提出できれば、ほかの応募者と差をつけられます

私も、クラウドソーシングで応募する際はポートフォリオを提出しています。実績が多くない初心者の頃は、ポートフォリオをつけてから採用率が上がった実感がありましたね。

そんな私が5年間ずっと使っているクラウドソーシングサイトは、クラウドワークスです。

案件数が非常に多く、未経験OKな案件も多いです。まだ使ったことがない方は、次の記事から内容をチェックしてみてください。

現役ユーザーが特徴や使い方を詳しく紹介しています。

ブログやSNSから仕事をゲットしたいとき

ブログやSNSにポートフォリオを載せておけば、企業から直接依頼がくることも。これは「待ちの営業」と呼ばれるものです。

自分から何かに応募するわけではありません。

しかし、多くの人の目に留まる場所に自分の実績やスキルを載せることで、ダイレクトメッセージや問い合わせから仕事をもらえることがあります。

【実績あるライター向け】ポートフォリオの作り方

実績やスキルがある程度ある方向けのポートフォリオの作り方は、次の手順で行います。

  1. これまでの経歴や実績の棚卸し
  2. 簡単な経歴を書く
  3. 経験・執筆済みのジャンルを書く
  4. スキル・具体的な実績を載せる
  5. 最後に料金・連絡先を入れる

ライター経験がすでにある人やWeb制作会社などで勤務経験がある方は、経歴の棚卸しをしたあとまとめていくだけでOKです。

ここからは、私が実際に行ったポートフォリオの作り方を詳しく紹介します。

STEP1. これまでの経歴や実績の棚卸し

まずは、以下の項目について整理し、ポートフォリオに書く内容を決めていきます。

  • 学歴
  • 職歴や経歴
  • これまで執筆した記事のジャンル
  • 担当した記事の種類(取材記事/LP記事/SEO記事など)
  • 業務経験
  • 成果や実績
  • 使えるツール
  • 語学や資格などのスキル
  • 特技や趣味

まずは、基本的な学歴や職歴、経歴を洗い出します。経歴を書き出す際は、これまでに書いた記事のジャンルや種類、具体的な業務内容も考えましょう。

また、それぞれの仕事で出した成果や実績があれば、具体的な数字などを使ってメモしておくのがおすすめです。

さらに、意外に忘れがちなのが使用できるツール。Google系のツールやSEOの分析ツールなどを使った経験があれば、使用レベルや年数もメモしておきましょう。

特技や趣味もあれば書き出しておくのがおすすめ。人間味のあるポートフォリオは、クライアントから好印象を得やすいです。

特に、ライターはジャンルが非常に多いため、どこで仕事につながるかわかりません。海外旅行が好きと書いておけば、旅行記事の執筆依頼がくる可能性もあります。

特に、経歴や実績の部分は職務経歴書などでも使えるので、すぐに活用できるようにどこかに内容をコピーして貼っておくのがおすすめです。Googleドキュメントなどにメモしておきましょう。

STEP2. 簡単な経歴を書く

  • 職歴はそれぞれ2~3文に収める
  • それぞれの業務の経験年数を書く
  • 箇条書きで対応できる業務内容を入れる

棚卸しが終わったら、いよいよポートフォリオを作っていきます。最初に書くのは経歴。パッと見てどんな経歴かわかるのが理想です。

経歴は、ライターとして働いた大体の流れがわかればOK。

それぞれの職歴は2〜3文程度に収め、各業務や職業の経験年数を入れます。その後、主にどんな業務ができるのか箇条書きで書いておくのがおすすめ。

ポートフォリオの経歴の書き方例

2020年からフリーランスのSEOライターとして働き始め、今年で6年目を迎えました。

2020年から現在まで5年間ブログ運営やクラウドソーシングでライターやディレクターを務めています。

2022年から1年間Web制作会社に勤務し、コンテンツ制作を担当した経験もあります。

現在は、ライターのほか、ディレクションやSEOコンサルタントとしても国内外のクライアント様からお仕事を頂いています。

対応できる主な業務内容は、次のとおりです。

  • SEOライティング
  • 構成案作成
  • SEOリライト
  • ディレクション業務
  • 編集・校正業務
  • SEO戦略・設計の提案

これまでに、複数記事を上位表示させており、クライアント様からも高評価をいただいています。

STEP3. 経験・執筆済みのジャンルを書く

  • 経験は使用ツールや数を入れながら箇条書きでまとめる
  • 執筆経験がないジャンルでも対応できる旨を入れる
  • 得意なジャンル業務も記載する

次に、具体的な経験業務やジャンルを入れていきます。このとき、基本的にすべて箇条書きで入れ、見やすいポートフォリオにするのが大切です。

また、経験業務を書く際は、使用したツールや数字(記事数など)も入れましょう。その方が具体性があって説得力があります。

ジャンルに関しては、執筆したことがある分野以外に得意ジャンルも一緒に書いておくのがおすすめ。また、執筆経験がなくてもリサーチをして高品質な記事に仕上げられることもアピールするとなおよいです。

幅広いジャンルに対応できるライターは貴重です。

ポートフォリオの経験・執筆ジャンルの書き方例

【主な経験業務】

  • KW選定(2サイト担当)
  • 構成案作成(約50記事)
  • 記事執筆(約100記事)
  • 取材・インタビュー記事作成(2記事)
  • リライト(約100記事)

【執筆経験のあるジャンル】

  • 美容
  • コスメ
  • 不動産
  • 海外留学
  • ECサイトのおすすめ紹介記事
  • 子育てなど

中でも、美容やコスメは私自身も興味があり、知見が深い得意ジャンルです。薬機法を意識したリライトや記事作成も100記事以上担当してきました。

また、リサーチ力が私の強みでもあり、執筆経験がないジャンルであっても読者が納得する高品質な記事を書くことが可能です。

STEP4. スキル・具体的な実績を載せる

  • 順位やCTR率など具体的な数字を載せる
  • クライアントからの評価も実績になる
  • スキルは経験年数とレベルを入れる

次はいよいよ、ポートフォリオの要ともいえるスキルや実績を書いていきます。

すでにSEOで上位に表示されたりクリック率を上げたりした経験がある場合は、順位やCTR上昇率など具体的な数字を入れましょう。

数字で実績を示せなくても大丈夫です。クライアントから褒められたり単価を上げてもらったりした経験はありませんか?もしあれば、それも立派な実績です。

また、スキルや使用ツールはただ箇条書きで入れるのではなく、それぞれの経験年数やレベルも記載しましょう。

そうすることで、クライアント側にあなたのスキルがより具体的に伝わります。

ポートフォリオのスキル・具体的な実績の書き方例

不動産メディア「○○サイト」でSEO記事を執筆し最高順位1位を獲りました。

記事URL:https://○○.com/●●

また、大手コスメメディアを担当した際は、最初はリライト業務枠で採用してもらいましたが、複数の記事の順位が改善したため、リライト後の流入分析やリライトする記事を決めるお仕事を任された経験もあります。

【使用ツールやスキル】

  • Google Document(実務経験あり/5年)
  • Google Spreadsheets(実務経験あり/5年)
  • WordPress(実務経験あり/5年)
  • Google Search Console(実務経験あり/5年)
  • Google Analytics 4(GA4)(実務経験あり/5年)
  • 英語(実務経験あり/ビジネスレベル)

STEP5. 最後に料金・連絡先を入れる

  • 文字単価や記事単価など複数種類の単価を書く
  • 柔軟に対応できる旨を入れる
  • ライターの仕事専用の連絡先を持っておく

最後に、受注する際の希望単価や依頼する場合の連絡先を書きます。これは、ブログやSNS経由でポートフォリオを見た企業が連絡するために必要になります。

料金は、文字単価や記事単価のほか、業務ごとにわけて記載しましょう。また、料金は一律で決めるのではなく、相談可能の旨を記載しておくことで、クライアントが依頼しやすくなります。

連絡先は個人で使用しているものより、仕事用のメールアドレスや電話番号がおすすめ。プライベートと仕事の内容が混ざってしまうので、ライター用のメールアドレスがない方はGmailなどで作っておきましょう。

ポートフォリオの料金・連絡先の書き方例

【料金プラン】
ライティング:文字単価1.5円~、記事単価5,000円~
構成案作成のみ:1記事2,500円~
リライト:文字単価1円~、1記事3,000円~
※料金は業務内容などによって柔軟に対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

【連絡先】
メールアドレス:○○@gmail.com
電話番号:080-××××-○○○○

【実績のない未経験ライター向け】ポートフォリオの作り方

実は、実績がない未経験ライターでも魅力的なポートフォリオを作れます。具体的な手順は次のとおりです。

  1. 学歴・職歴・趣味・資格の棚卸し
  2. サンプル記事を作る
  3. 簡単に学歴や職歴、人柄がわかる内容を書く
  4. 得意ジャンル・稼働時間・納期の目安を入れる
  5. 料金・連絡先・仕事への想いを入れる

個人的には、未経験ライターほどポートフォリオを作るべきだと思っています。なぜなら、ほとんどの初心者ライターがポートフォリオを持っていないからです。

実績がなくても自己アピールは十分にできます。未経験者こそ、ここで周りと一気に差をつけましょう!

STEP1. 学歴・職歴・趣味・資格の棚卸し

未経験ライターは経歴や実績の棚卸しはできませんが、以下の項目について一度整理するのがおすすめです。

  • 学歴
  • 職歴やバイト歴
  • 趣味
  • スキルや資格

これらは、一見ライターに関係ないように見えても、実はクライアントから魅力的に見えることがあります。

例えば、音楽の知見があれば音楽メディアを運営しているクライアントに刺さります。

また、ライター業務と関係がなくても、あなたの人となりがわかるので、クライアントからの印象がアップしやすいです。

スキルや資格も、ライターやWebに関係ないもので構いません。私は教員免許を持っているのですが、未経験ライター時代に教育系メディアで採用していただいた経験があります。

とにかく、まずはこれまでの人生を振り返り、得意なことや好きなことなどをひたすら挙げていきましょう。

STEP2. サンプル記事を作る

次は、実績として提出できるサンプル記事を作ります。この記事を検索で上位に表示させる必要はありません。

好きなテーマを決め、ブログやGoogleドキュメント、PDFなどで1記事作るだけでOK。

サンプル記事があるだけでも、クライアントからするとありがたいことです。なぜなら、どのような文章や構成を作る人かわかるからです。

ライターを募集する多くのクライアントは、どんな文章を書くか知るためにポートフォリオの提出を求めます

実績がなくてもサンプル記事を作るだけで、クライアントから好印象をゲットできます。

サンプル記事を作る方法は次のとおりです。

  1. GoogleドキュメントやWordPressのブログなど記事がつくれるフォーマットを用意する
  2. 好きなキーワードを決めて見出しをつくる
  3. 文章を書く
  4. 装飾や画像を入れて体裁を整える

記事を作る方法はいたってシンプル。記事を作れるフォーマットを用意し、そこに記事を書くだけです。

WordPressのブログを持っている方は、ポートフォリオもサンプル記事もWordPress上で作成するのがおすすめ。その方がきれいな見た目になるからです。

持っていない方は、Googleドキュメントを使いましょう。無料かつシンプルな操作性で、初心者でも使いやすい仕様になっています。

キーワードやテーマは、自分の好きなことで問題ありません。旅行が好きなら、「北海道 観光」などでOK。

実際、そのキーワードで検索したときの上位記事を参考にしながら、見出しや本文を作りましょう。

最後に装飾や画像を入れれば完成。サンプル記事は見た目も中身も読みやすいことが大切です。

サンプル記事を作れない!という方は、以下の記事でライターのスキル獲得法をチェックするのがおすすめです。ライター初心者がスキルを磨くためにやるべき勉強法をまとめています。

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STEP3. 簡単に学歴や職歴、人柄がわかる内容を書く

  • 人柄がわかる内容にする
  • 誠実さがわかるエピソードがあれば入れる
  • 趣味や資格も積極的に入れる

サンプル記事と自身の棚卸しが終わったら、ポートフォリオを作っていきます。

まずは、学歴や職歴、趣味など棚卸しした内容を書きます。

未経験ライターのポートフォリオで推してほしいポイントは、人柄や性格です。なぜなら、クライアントは未経験者に対して、実績よりも仕事への誠実さや正確さを求めているからです。

学生時代に熱心に取り組んでいたこと、仕事のプロジェクトで成果を上げたことなどがあれば簡単に入れておきましょう。

また、趣味や資格の有無は、より人柄がわかる項目です。何かあれば積極的に入れるのがおすすめ。

未経験ライターのポートフォリオの学歴や職歴の書き方例

大学院で教育学を学んだあと、保険会社の営業職で3年ほど正社員として働いていました。

大学時代は教育実習に行き、生徒との関わり方や教育現場の実情を経験しました。人に何かを教えることが好きで、学生時代は塾講師のアルバイトの経験もあります。

前職でもその経験は活きており、保険会社の営業では半年連続で営業成績トップを獲りました!

ライターでもその伝える力を活かしており、クライアント様からはわかりやすく読者に優しい記事だと高評価をいただいています。

資格は教員免許と英検準1級があります。趣味は語学学習で、多言語でのコミュニケーションも大好きです。

STEP4. 得意ジャンル・稼働時間・納期の目安を入れる

  • 実績ではなくやる気や意欲を見せる
  • 納品スピードや仕事の正確さをアピール
  • 得意ジャンルはYMYLを避けて書く

次に、得意な執筆ジャンルや稼働時間、納期の目安を書きます。

実績がなくても、稼働時間が長くて納期を厳守できる誠実なライターであれば、クライアントから採用してもらえる可能性がグンと上がります。

特に、未経験ライターは納品スピードや仕事の正確さ、ていねいさをアピールするのがおすすめ。

また、得意ジャンルは基本的に好きな分野や知識がある分野を選んでOKです。ただし、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる以下のジャンルは避けましょう。

  • ニュースや時事問題
  • 健康
  • 金融
  • 政治や法律
  • ショッピング
  • 宗教や性別

これらのジャンルは専門的な知識が必要で、なかなか未経験者が書けるジャンルではありません。専門資格などがあれば別ですが、そうでなければこれ以外を避けるのがベストです。

未経験ライターのポートフォリオの得意ジャンルや稼働時間の書き方例

【得意ジャンル】

  • 旅行
  • 音楽
  • 映画やドラマ

【稼働時間】
週20時間~
・連絡が取れる時間帯
平日:19:00~22:00
土日祝:9:00~16:00

スムーズなレスポンスを心がけています。連絡が取れる時間帯であれば、メッセージをいただいてから基本的に3時間以内に返信させていただきます。

【納期に関して】
納期厳守はもちろん、早めの納品に対応することも可能です。正確かつスピーディーな作業を心がけています。

STEP5. 料金・連絡先・仕事への想いを入れる

  • 料金はやや低めに設定する
  • 簡単な作業の単価も入れておく
  • 締めに仕事への想いを入れる

未経験ライターの料金設定は相場と同じくらいか、やや低めにしておくのがおすすめです。また、画像挿入や装飾のみ、WordPress入稿作業のみなど簡単な作業のみの単価も記載しておきましょう。

そうすることで、クライアントがより気軽に頼みやすくなります

また、ポートフォリオの締めは仕事に対する想いを入れておくのがおすすめです。読み終わったあとに、誠実かつ仕事への熱意がある人だと思ってもらうのが理想ですね。

未経験ライターのポートフォリオの料金・連絡先・仕事への想いの書き方例

【料金】
ライティング:文字単価0.8円~、記事単価3,000円~
構成案作成のみ:1記事1,000円~
リライト:文字単価0.5円~、1記事2,000円~
画像挿入や装飾のみ:1記事500円~
WordPressへの入稿のみ:1記事500円~
※料金は業務内容などによって柔軟に対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

ライティング以外の入稿作業や画像挿入などピンポイントでの作業も可能です。納期や稼働時間、対応記事数も柔軟に対応できます。

スピーディーかつ正確に作業させていただきますので、ぜひご連絡ください。

【見本】現役ライターの私のポートフォリオを大公開

ライター ポートフォリオ公開

ライター歴6年目になる私のポートフォリオは以下です。

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私が今でも、企業に応募する際に提出しているポートフォリオです。

作り方を見てもいまいちイメージできない方は、上記のポートフォリオを参考にしてみてください。

私のポートフォリオは、自身の職務経歴書やほかのライターさんのポートフォリオを参考にしながら作りました。

実績がある方から未経験ライターさんまで幅広く参考にできる文章やレイアウトになっているはずです!

案件が取れるライターのポートフォリオのポイント

ライターのポートフォリオづくりのポイントは、主に次の3つです。

  • noteやpdfよりもWordPressがおすすめ
  • 自分にしかできないこだわりや強みを前面に出す
  • サンプル記事などで文章力+思考力を見せる

ポートフォリオでただ実績や経歴を載せるだけでは、ライターの仕事はなかなか取れません。

私は最初にポートフォリオを作ったとき、なかなかクライアントに刺さりませんでした。しかし、上記のポイントを意識して作り直してから、発注の依頼がかかりやすくなりました。

ここからは、私が実践してよかったポイントを詳しく紹介します。

noteやPDFよりもWordPressがおすすめ

まず、ライターがポートフォリオを作るなら、WordPressがおすすめです。なぜなら、WordPressの使用スキルクライアントが多く、ポートフォリオの見た目もいいからです。

noteやGoogleドキュメント、PDFでも問題ありません。しかし、より高品質なポートフォリオを提出したいならWordPressでブログを開設しましょう。

そうすれば、サンプル記事とポートフォリオを一気に作れます。また、ブログをそのまま運営すれば、ライターとしてのスキルも磨けます。

ライターがブログをやるメリットや学べるスキルなどを詳しく知りたい方は、次の記事がおすすめです。

2つのブログを立ち上げた私が、ブログを開設した際の体験談やライター向けの注意点などを詳しく解説しています。

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自分にしかできないこだわりや強みを前面に出す

ポートフォリオでは、自分の強みやほかのライターとの違いを前面に出すことが大切です。

近年、副業ブームなどの影響でライターが激増し、初心者や中堅ライターが溢れかえっています。

正直、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは、1つの案件に50人以上応募することもザラです。経験者でも案件を取るのが難しいのが現状です。

そのため、誰でも書けるような文章や表面的に対策したSEO記事では、太刀打ちできません。

こんな時代で、ライターが案件を勝ち取るためにはポートフォリオで魅せる技術が必要です。

SEO対策で何にこだわって書いているのか、読者に納得してもらうために何をしているのかなど、具体的に書くのがおすすめです。

自分しか提供できない価値を伝えられれば、こっちのものですね。

例えば私であれば、悩み相談に乗る気持ちで、読者にぴったり寄り添って記事を書くのが強みです。昔から、友達から相談してよかったといわれる性格なので、記事を書く際も本当に悩みを解決してほしい気持ちを持っています。

結果的に、それが表面的なSEO対策よりも高いSEO効果を出してきました。

SEOに特化したライターに興味がある方は、次の記事をチェックしてみてください。現役SEOライターの私が、SEOライターの仕事内容や単価について詳しく紹介しています。

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サンプル記事などで文章力+思考力を見せる

サンプル記事などの自主制作作品を載せることで、自分で考えて書ける人だと示すことも大切です。

サンプル記事やnote、実績を載せる際は、その記事の執筆プロセスや取材・リサーチの工夫、SEO観点の設計意図などを入れましょう。

そうすることで、クライアントに思考プロセスが伝わり、思考力がある人だとわかってもらえます。

文章力と思考力の両方がある人は、仕事を依頼しても自分でより良いやり方を見出してくれる印象を持ってもらえます。ライターとしての採用率も上がるので、ぜひ入れてくださいね。

ライターがポートフォリオを作る際の注意点

ライターがポートフォリオを作る際の注意点は、次のとおりです。

  • 公開できる実績のみを載せる
  • 個人情報は載せない
  • いつも最新情報にしておく

実績として公開する記事の選定や個人情報の取り扱い、情報の新しさに注意することで、クライアントからより信頼できるライターだと認識してもらえます。

初めてポートフォリオを作るライターが失敗しやすいポイントなので、チェックしておいてください。

公開できる実績のみを載せる

ポートフォリオを始めて作るときに悩みやすいのが、どの記事を載せるか問題です。

実は、クライアントと仕事した際に自分で書いた記事は、実績として載せられないことが非常に多いんです。

これは、クライアントに納品した時点でその記事はクライアントのものになっている場合がほとんどだからです。

契約前に守秘義務や秘密保持契約、契約書を交わしている場合、「記事の所有権はクライアント側にある」と記載されているケースが多くあります。

事前に何も言われていない場合は、実績として執筆した記事を使用していいか必ず確認しましょう。

記事の執筆を担当したメディア名なども伏せるのが一般的です。勝手に公開するとトラブルになるリスクが非常に高いので注意しましょう。

個人情報は載せない

連絡先や経歴で、個人が特定されるような情報は載せないようにしましょう。

ネットで公開した情報は不特定多数が見ます。プライベートで使用している連絡先や住所などは載せてはいけません

連絡先は仕事用のものを使用し、実際にクライアントとやり取りする際に本人に関する情報の詳細を伝えるのがおすすめです。

いつも最新情報にしておく

ポートフォリオの情報は、いつも最新のものにしておきましょう。これは私もやりがちなミスです。

何月時点の情報なのか記載しておき、経歴が増えたらすぐに追加しておきましょう。

そうすることで情報の信頼度がアップし、クライアントもポートフォリオの内容を信用してくれます。現在活動している証拠にもなりますよ。

コピペですぐ使える!ライター向けポートフォリオのテンプレート

ライター ポートフォリオ テンプレート

ライター向けポートフォリオのテンプレートを作りました。自分で形を整えるのが面倒な方は、ぜひ活用してください。

タイトル:○○のポートフォリオ

(導入文)

○○のライターとしてのポートフォリオをまとめました。経歴や執筆ジャンル、実績をまとめた。お仕事依頼は、記事最後のメールアドレスにご連絡ください。

見出し2:○○の経歴

(経歴を入れる)

【対応できる業務内容】



見出し2:経験・執筆ジャンルについて

【ライティング】


【ディレクション】


【得意ジャンル】


【使用ツール・スキル】
・(レベル/使用年数)
・(レベル/使用年数)
・(レベル/使用年数)

(具体的な強みやジャンル詳細について書く)

見出し2:実績・サンプル記事

ここからは、私が実際に書いた記事や実績を紹介します。

見出し3:ブログ記事

(具体的な順位などの実績に加えて執筆プロセスや意図、どのような思考で記事を書いたのかを記載する)

記事URL:https://○○.com/●●

見出し3:Webメディアの記事(タイトルは実績に合わせて変更)

(具体的な順位などの実績に加えて執筆プロセスや意図、どのような思考で記事を書いたのかを記載する)

記事URL:https://○○.com/●●

見出し2:料金・連絡先

【料金】


【稼働時間や納期】


【連絡先】


見出し2:(まとめとなる見出し)

(仕事に対する想いやアピールポイントを書いて締める)

ポートフォリオを作ってライターの受注案件を2倍にしよう!

ポートフォリオは、クライアントや企業に自分の強みを効率よくアピールできる資料です。未経験者や初心者であっても、得意分野や仕事への意欲、サンプル記事をポートフォリオに載せられます。

初心者が溢れ、仕事が取りにくいライターこそ、ポートフォリオでほかと差をつけるのがおすすめです。

本記事で紹介したテンプレートや作成のポイントを意識し、魅力的なポートフォリオを作ってくださいね。