フリーランスライターの年収を現役ライターが大公開!1,000万円も狙える

フリーランスライターの年収は約300〜400万円程度です。未経験や初心者だと、100〜200万円程度しか稼げないことも。

とはいえ、私はライター歴5年で現在400〜600万円程度稼いでいます。そんな私も最初は月数万円しか稼げませんでした。

本記事では、フリーランスライターの年収や各スキルレベルごとの単価相場、私が大幅年収アップを叶えた方法まで詳しく解説します。

フリーランスライターの年収を知って、ライター業を始めてみたい方は必見です。

フリーランスライターの年収は?ライター歴5年の収入や平均を公開

フリーランスライター 年収 イメージ

フリーランスライターの平均年収は、およそ300〜400万円程度です。

専業のフリーランスライターとして6年目を迎える筆者は、現在年収400〜600万円です。

まずは、フリーランスライターの平均年収や未経験から今までの私の年収の推移を紹介します。

フリーランスライター全体の平均年収

フリーランス白書によると、WEBライター系のフリーランスの50%が年収400万円以下のようです。

フリーランスライター 年収 平均収入

出典:フリーランス白書より

フリーランスライターに該当する次の2項目について、年収400万円以下の割合は次のとおりです。

  • クリエイティブ・Web・フォト系:52.2%
  • 出版・メディア系:59.5%

つまり、多くのフリーランスライターが月33万円程度ということになります。

また、PRTIMESで行われたアンケートでも、本業のフリーランスライターの平均月収は約27,933円でした。

フリーランスライター 年収 PRtimesアンケート

出典:PRTIMESより

本業とはいえ、学生や主婦も含まれているため、極端に低い結果となっています。しかし、フリーランスライターの平均年収は、そこまで高くないのが現状といえますね。

ライター歴5年筆者の年収

フリーランスライター歴5年を迎えた筆者は、現在年収400〜600万円です。

もらえる案件によって単価や業務量が違うため、年収には大きな差があります。

とはいえ、年収400万円を切ることはほとんどなくなりました。

業務量や休日

筆者は、週に4日5〜6時間程度働いています。記事の提出締め切りが近いときは、3日連続12時間働いているときもあります。

ただ、4日全部休んだりすることもあり、平均すると休日は週に2〜3日程度ですね。

正社員で週5日8時間と比べると、ありがたいことに非常に少ないです。

年収600万円になるまでの推移

年収600万円になるまでの推移は、次のようになっています。

ライターを始めてからの期間 月収 年収
~3ヶ月 ~5,000円 5,000円
3~6ヶ月 10,000~50,000円 12~60万円
6ヶ月~1年半 50,000~15万円 60~180万円
1年半~3年 15~20万円 180~240万円
3~4年 20~25万円 240~300万円
4~5年 25~35万円 300~420万円
5年~現在 35~50万円以上 420~600万円

私も、最初から年収600万円になったわけではありません。特に、最初は未経験かつ独学で始めたため、なんと5,000円しか稼げませんでした

そこから、スキルを身につけ、クラウドソーシングサイトやエージェントを使って高単価案件を見つけながら、5年かけて年収を上げていきました。

年収に直結!フリーランスライターの単価相場

フリーランスライターの年収は、文字や記事の単価で決まります。

ここからは、業務委託の場合も含めてフリーランスライターの細かい単価相場を詳しく紹介します。

細かい単価を知っておくことで、効率のいい案件を見つけやすくなるのでぜひチェックしてみてくださいね。

文字単価の相場

文字単価の相場は、レベルによって異なります。

レベル 文字単価相場
未経験者 0.3~0.5円
一般的なライター 0.8~2円
上級ライター 2~5円

ライター歴5年の私は、これまでに1,000件以上の案件を見てきました。その経験からいくと、未経験者であれば1文字あたり0.3〜0.5円が相場です。

一般的なSEOスキルがあり、無難な文章が書ければ0.8〜1.5円程度、クライアントによっては2円まで単価を引き上げてくれることもあります。

上級ライターはSEO知識がかなりあり、WEB会社での勤務や順位改善などの実績がある場合で2〜3円程度まで上がりますね。

ただし、それでも3円までが限界な印象です。文字単価4円以上の仕事は、大体医療やITなどの専門知識や免許を持っていないとできない場合が多いです。

未経験者や初心者の方は、まず文字単価1円を目指すのがおすすめです。

記事単価の相場

記事単価は文字単価より、会社ごとの違いが大きいです。また、ライターのレベルは関係なく、記事の長さや専門性によって変わります。

記事の種類 記事単価相場
短い記事(2,000~3,000字) 1,000~3,000円
中程度の記事(5,000~10,000字) 4,000~8,000円
長い記事(10,000~30,000字) 8,000~20,000円
専門性の高い記事 20,000~50,000円

文字数が少なく、簡単に書けるような記事であれば、1,000〜3,000円程度に設定されていることが多いです。

文字数が長くなればなるほど記事単価も上がる傾向にありますが、記事のボリュームを隠して低単価で募集しているクライアントもあります。

そのため、短い記事だと思って記事単価5,000円で引き受け、結果的に10,000字や30,000字書かされるなんてこともざらにあります。

私は基本的に記事単価が5,000円以下の案件には応募しません。記事を書くのにある程度のリサーチが必要で、1記事に書ける労力が5,000円程度に見合う確率が低いからです。

ただ、初心者や未経験であれば、まずは実績作りのために低単価でも引き受ける価値はあります。

その際は、具体的なレギュレーションや文字数の目安を確認しておくようにしましょう。

業務委託の場合の相場

業務委託の場合は、月収で決まることが多いです。業務内容によって月収が変わります。

内容 単価相場
ライティング業務 月15~19万円
構成案・リライト・ライティング業務 月20~30万円
ディレクション 月30~60万円

業務量が多いほど、月収が高くなる傾向にあります。

業務委託は月収だけで見ると高単価ですが、時給や記事単価に直すとそこまで高くないことがあります。

業務委託でも収入を上げたい方は月の収入だけを見ず、業務量が見合っているか確認するようにしましょう。

【年収別】フリーランスライターの特徴

フリーランスライター 年収 年収別の特徴

ここからは、年収別にフリーランスライターの業務やスキルレベルの特徴を紹介します。

私はフリーランスライターとして、すべての年収レベルを通ってきました。私の実体験も踏まえて詳しく解説するので、目指す年収レベルの特徴をチェックしてくださいね。

年収200万円以下

年収200万円以下レベルのフリーランスライターは、仕事以外に収入源がある主婦や学生も多くいます。

未経験や初心者レベルがほとんどで、アンケート回答や体験談を書くようなライティングを月20本以上書けば、スキルがなくても最大年収50万円(月40,000円)程度までは可能です。

年収200万円程度稼ぐなら、簡単なSEOスキルやライティング経験が必要になります。未経験フリーランスライターが年収200万円稼ぐのは難しいのが現状です。

私も未経験のときは、年収60万円(月30,000円程度)しか稼げませんでした。フリーランスライターとして年収200万円まで稼げたときは、基本的なSEOスキルがある状態でした。

また、自分のブログも運営しており、未経験ではありませんでしたね。

ライターの仕事内容 ・ライティング業務
・アンケート回答
・体験談執筆など
年収内訳 ・文字単価:0.3~0.8円
・記事単価:2,000~5,000円
・月収:~16万円
ライターレベル 未経験・初心者

年収200~400万円

年収200〜400万円レベルだと、業務はライティングだけではありません。

すでに公開されている記事のリライトやSEO向けの構成案作成、ほかのライターのサポートなど簡単なディレクション業務が入ってきます。

私の場合、安定して年収400万円程度稼いでいたときは、構成案からライティングまでを一貫して行う記事作成とリライトの2つの業務が多かったです。

単価は1文字2円や1記事25,000円程度で行うことが多く、このときは完全に専業ライターとして週4日5〜6時間程度働いていました。

ライターの仕事内容 ・ライティング業務
・リライト
・構成案作成
・簡単なディレクション業務など
年収内訳 ・文字単価:1~3円
・記事単価:5,000~25,000円
・月収:16~33万円
ライターレベル 中級・上級レベル

年収400~600万円

現在私はこのレベルですが、年収200〜400万円レベルのときの業務に加えて、マニュアル作成やミーティングなどよりクライアントに関わる機会が増えた印象です。

1つのクライアントによりコミットする働き方になります。

私はSEOに特化した記事ばかりですが、専門的な資格や知識があればライティングだけでも年収400〜600万円が可能です。

ライターの仕事内容 ・ライティング業務
・リライト
・構成案作成
・簡単なディレクション業務
・ミーティング
・マニュアル作成など
年収内訳 ・文字単価:2~3円
・記事単価:25,000~35,000円
・月収:33~50万円
ライターレベル 上級・専門レベル

年収600万円以上

年収600万円を超えるフリーランスライターは、自身のブログやSNS、Noteを使ってインフルエンサー的な活動をしていることが多いです。

または、ライターに指示を出したり記事を管理したりと、コンテンツディレクターを一緒にやっている方も年収600万円以上を目指せます。

私が5年ライターをやってみて感じるのは、クライアントから仕事をもらうようなライターだと年収は高くても600万円程度が限界です。

それ以上稼ぐためには、SNSでライターとして有名になったりほかの業務を並行したりするのがおすすめです。

ライターの仕事内容 ・ライティング業務
・リライト
・構成案作成
・簡単なディレクション業務
・ミーティング
・マニュアル作成
・ブログ運営
・ディレクション業務など
年収内訳 ・文字単価:5円~
・記事単価:3~10万円
・月収:50万円~
ライターレベル 上級者でライター以外の仕事も行うレベル

フリーランスライターは年収1,000万円以上も目指せる?

フリーランスライターは年収1,000万円以上も目指せます

私は残念ながら年収1,000万円にはまだ到達していませんが、1,000万円を稼いでいるフリーランスライターは何人もいます。

フリーランスライターの年収を上げるコツ!

フリーランスライターとして年収を上げるコツは、主に5つです。

  • 未経験者は基本スキルを身につける
  • 専門的な記事やインタビュー記事を狙う
  • 単価交渉をする
  • 編集者やディレクターへのキャリアアップを狙う
  • フリーランスエージェントを使う

これまでに、年収5,000円から600万円までアップさせた経験から、年収を上げるコツを詳しく紹介します。

未経験者は基本スキルを身につける

フリーランスライター 年収 基本スキルを習得

まず、全くの未経験からフリーランスライターを始める方は、基本スキルを身につけることが大切です。

ライターにはSEOスキルや基本的なライティングスキル、使用ツールの知識が必要になります。

どの職業でもまずは基本的なスキルがないと、高単価の仕事をもらえません

特に、未経験フリーランスライターは実績や実務経験がないため、まずは基本的なスキルを身につけることから始めましょう。

以下の記事では、未経験からフリーランスライターになるコツや必要なスキルをまとめています。ぜひ、参考にしてくださいね。

専門的な記事やインタビュー記事を狙う

フリーランスライター 年収 専門的な記事やインタビュー記事

ある程度スキルがある方は、専門的な記事やインタビュー記事など高単価な記事を作る案件を探すのがおすすめ。

フリーランスライターが高収入を目指すためには、単価の高い記事をたくさん書くことが大切です。

仕事に当てられる時間も限りがあるため、低い単価の仕事ばかり受けても、いつまで経っても年収が上がりません。

専門知識が必要な記事を書けるようになるか、インタビュー記事など作成に時間がかかる案件を選び、高単価の案件を狙いましょう。

単価交渉をする

フリーランスライター 年収 単価交渉

フリーランスライターであれば、単価交渉もおすすめです。

正社員だと昇給制度などが具体的に決まっていることが多く、単価交渉は難しいですよね。

しかし、フリーランスならいつでも単価アップの交渉が可能です。特に、ライターは1円単位で交渉などもできるので、無理なく単価アップできるチャンスがあります。

単価交渉する際は、ほかのクライアントを持っている状態でするのがおすすめ。

ある程度収入がある状態の方が、心に余裕をもって落ち着いて単価交渉ができます。

編集者やディレクターへのキャリアアップを狙う

フリーランスライター 年収 キャリアアップ

ライターだけではなく、編集者やディレクターへのキャリアアップも年収アップにおすすめ。

例えば、AIメディアのAIdropsによると、フリーランスのWEBディレクターは年収600~960万円程度です。(参照元:AIdrops

フリーランスライターよりも上のポジションになるため、年収アップを狙えます。

ただし、ある程度の実務経験がないと、ディレクターへのキャリアアップは難しいのが現状です。

まずは、フリーランスでディレクションのサポートやディレクター候補のポジションで働き、実務経験を積むのがおすすめです。

フリーランスエージェントを使う

フリーランスライター 年収 エージェント

フリーランスライターの年収を上げるなら、フリーランスエージェントを使って高単価案件を見つけるのもおすすめの方法です。

エージェントは、利用者のスキルや経歴をもとに、仕事探しをサポートしてくれるサービスです。

転職や就職のイメージを持たれがちですが、実はフリーランス向けのエージェントもあります。

実際、私はエージェントを使ってフリーランスライターの案件をいくつも紹介してもらいました。

プロの目で市場価値や合う仕事を提案してくれるので、効率よく年収アップを目指すならぜひ使ってみてくださいね。

フリーランスライターが年収アップを目指すときの注意点

フリーランスライターが年収アップを目指す際は、次の点に注意しましょう。

  • スキルや実績がある状態で年収アップを目指す
  • 案件数を増やして稼ごうとしない
  • 焦って年収を上げようとしない
  • 税金や確定申告の有無もチェック

私は、実際に5年かけて大幅な年収アップに成功しましたが、いくつか失敗もありました。

これまでの経験で学んだ注意点を詳しく紹介します。

スキルや実績がある状態で年収アップを目指す

未経験や初心者で、いきなり年収アップを目指すのはおすすめできません。

正社員でもそうですが、フリーランスだとよりスキルや実力で収入が決まりやすい世界です。

まずは、低単価でもさまざまな仕事をこなし、最低限のスキルを身につけて実績を作るようにしましょう。

案件数を増やして稼ごうとしない

フリーランスライターで年収を上げるときは、案件の数よりも質を上げましょう。

いくら案件の数を増やしても、年収アップは非常に難しいです。なぜなら、フリーランスライターは単価の安い案件が非常に多いからです。

フリーランスライターで年収を上げたいときは、「量より質」ということを覚えておきましょう

焦って年収を上げようとしない

年収を上げたいときは、焦らずに行動することが大切です。

焦ってクライアントに単価交渉したり、高単価案件を探したりしても上手くいかないことが多いです。

焦りを感じると、クライアントもなんとなく嫌な気持ちになります。

また、高単価でも実は業務量が多かったり詐欺だったりと、非常に悪質な案件が多いのも事実。

そのため、まずは地道に案件をこなし、収入に余裕のある状態で年収アップを目指しましょう

税金や確定申告の有無もチェック

フリーランスライターの仕事は、源泉徴収や消費税などの税金がかかります。

また、専業でフリーランスライターをするなら、確定申告が必要なケースも多いです。

年収アップももちろん大事ですが、税金がいくら引かれるのかチェックしておくことも重要です。

年始の確定申告で一気に税金が引かれる可能性もあるため、年収が上がってもしっかり貯金しておきましょう。

フリーランスライターなら年収1,000万円も夢じゃない

フリーランスライターの年収は300〜400万円程度のことが多く、ライター歴5年の私は420〜600万円です。

最初は年収60〜100万円程度になることも少なくありません。しかし、スキルを磨きながら高単価の案件を探すことで、私のように大幅な年収アップが可能です。

年収1,000万円を超えるライターも多くいるので、スキルを磨いて高年収フリーランスライターを目指しましょう。